ここ数日食欲が落ちていて、元気がなかったフク。呼吸の状態もおかしいように見えたので(開口呼吸ではないけど、早くて苦しそうだった)昨日の朝病院へ連れて行った。
レントゲン検査をしてもらうと胸水が溜まっていているのが分かった。本来は黒く見える肺が真っ白に映っていた。
胸水の除去と、その後諸々検査をする必要があるのでそのまま預かると言われ、いったん帰宅し、夕方の診療開始時間にあわせてまた病院へ行った。
抜いた胸水を見せてもらった。120ml位の黄色く濁った液体、これに肺が圧迫されて呼吸が苦しくなっていたのだ・・。
しかし水を抜いた後もレントゲンで見ると肺の周りに影がある。それを再度エコーをするので私も一緒に見るようにと言われた。恐らくそれが腫瘍と思われるので、エコーで腫瘍の場所を特定して、外から直接針を刺して細胞を採ると言う。
そんなこと、暴れん坊で、採血も十分にできないフクにできるわけないのではと思ったが、もう疲れ切っていたのかそれほど抵抗することもなく無事に採取できた。
この細胞を外部の病理検査に出して、結果が出てから確定診断ということになるのだが、院長が顕微鏡で見て、恐らくリンパ腫・縦隔型リンパ腫だろうという診断をした。
細胞と胸水は検査に送り、そのグレードなどが分かるのは1週間後位になる。
この結果を待ってから治療方針を決めることもできるが、もう抗がん剤をスタートして良いでしょうという。
恐らくとても良い反応が出るし、このままだとまたすぐに胸水がたまり、ガンも進行していく、衰弱していくのをただみていることほど飼い主にとって辛いことはないし、そうすべきではないと言われた。
白血病によって起こるリンパ腫は予後が悪いことが多いが、この子はまだ抗がん剤を受け入れるだけの体力もあるから、積極的にガンの芽を摘んでいくべきでしょう、と。
ちなみに血液検査の結果はどの項目も正常範囲内だった。
そして結局昨日から、抗がん剤を始めた。副作用のこと、フクの体の負担のこと、色々なことが頭の中に渦巻いていたけど、このまま何もしないではいられない。フクの体力があるうちに頑張れるところまでは積極的に治療を受けさせたいと思った。
院長は、家に帰って1時間もすれば食欲も出てくるのではないかと言っていたが、食欲はいまいち戻らなかった。
昨日はほぼ1日中病院。疲れ果てるフク、ウトウト…。
まさか抗がん剤を始めることになるなんて、思いもよらなかったね。
そして今朝も食べない。食べないと言うより、食欲があるのに食べられないみたいだ。お腹は空いているようで、いつものように台所にあがって来るのだが、どのご飯も臭いをかぐか、少しなめる程度でやめてしまう。
マグロにホタテ、各種缶詰を用意して、以前のフクなら興奮して尻尾がちぎれんばかりに大喜びするところなのに。
結局ドライを少し食べてすぐに吐き、その後いつもの純缶を少し食べて止めてしまったので、成猫用ミルクにフェロビタとDフラクションを入れて少し飲ませた。
今朝のフク。ソファの背もたれの上が定位置。
口が痛いのかとまた病院へ連れて行くと、今日は主治医の女先生。
昨日は休みだったのだが、フクのことはすべて聞いていたようで、レントゲンも血液も見た、大変でしたね、と、はじめは半分泣きながの診察だった。
抗がん剤を初めて良かったんでしょうか・・と聞くと、今はそれしかない、特にこのタイプのリンパ腫には抗がん剤がよく効くから、と言われた。
食べない・・ということについては、口の問題ではなく、気持ちが悪くて食べられないのではないか・・と言う。
診察台の上でad缶を給餌してみると、痛そうな反応はないし、嚥下もできているので、やはり多分口ではない、胃薬を飲ませて様子を見ましょうと言われた。強制給餌もしたほうが良いと。
結局まだその後もあまり食べないので、夕方、夜と強制給餌している。
院長にも(実はもう一人別の病院の獣医にも。でもアテにならないかも)口内は問題ないと言われたけど、どうしても私はやっぱり口が痛いのでは。。という気がしてならない・・。
せめてご飯を美味しく食べられるようにしてやりたい、やっぱり自力でむしゃむしゃと食べないと美味しくないだろうし、生きる気力もわかないと思うのだ・・・。
3月にモティーが死に、まだそれを受け入れるのが辛いし心の整理もつかない状態なのに、今度はフクがリンパ腫を発症するなんて、もう悪夢かと思ってしまう。
つい先週まで元気一杯で、太っているから走り回る音がどたどたとうるさくて、ご飯のときにはもううるさくてうるさくて、食べ終わっても今度はこじくんの残りご飯を必死で食べようとしていたフク。
まさかそれから数日で強制給餌が必要な事態になるなんて、本当に思いもよらないことだった。
モティーが死んだばかりなのになんでまたすぐにフクがこんな病気になるんだろう?
でも、実際に体が辛くて苦しいのはフク。これから抗がん剤の投与で毎週のように通院が始まる。本当に嫌だと思うけど頑張ってもらわなくては。
私はまだまだフクに生きていて欲しいのだ。元気になってほしい。頑張って通院にも耐えてもらい、なんとか寛解を目指したい。